専門的なカウンセリングを無償で
当キッズサロンでは、日本国内でまだ珍しい、医療従事者による専門的な心理カウンセリングを提供しています。
「身体が疲弊すれば心もすり減る」
言葉としては誰でも想像できることかも知れませんが、心と体の繋がりを医学的な見地から理解した上で心をサポートする専門家はまだまだ足りていない現状があるのです。
当カウンセリングサービスを担当する2名はそれぞれ医師、看護師であり、カウンセリングの技術も専門的に学んでいます。通常であれば、そのような専門家がカウンセラーとして悩みや相談を共有する働きに対しての報酬は決して安くはないでしょう。
しかし、私たちはこの働きを無償で提供したいと思います。
「…え、なんで?!」
もしかしたら、そう思うかも知れません。
それに対する一番しっくりくる答えは『その方が私たちには自然だから』です。
元々、私たちが医療従事者を目指したのは誰かの為になるからでした。
・「困っている人を助けたい」
・「救われるような思いを抱いて欲しい」
・「誰にも言えない不安に押しつぶされないで欲しい」
このような自分自身の思いに根ざした働きをしているだけで、目の前に困っている人がいたら見過ごせないのです…。
これがあまり賢い生き方ではないことは理解していますが、悩みを共有することに対価を設定するのは正直、違和感があります。
だから、無償でカウンセリングを提供することが私たちには自然な在り方だと感じているのです。
…
と、綺麗な言葉を並べましたが、
正直に言えば、上記は無償化の理由の半分に過ぎません。
残りの半分は、私たちの理念や活動を応援してくださる方々の存在が大きな理由です。
ネット環境を活用したカウンセリングとはいえ、月々に掛かる費用は勿論存在しますし、やればやるほど赤字になるのであれば遠からず私たち自身が潰れてしまうのは火を見るより明らかです。
しかし有り難いことに、私たちには周りの強力なサポートがありました。
だからこそ、「この活動は無償で始めよう!」という普通ではない体制を実現できたのです。
私たちの活動を支援してくれている団体『ミツケサロン』は、“Let’s start giving”(与える事から始めよう)というモットーを掲げています。
港区の赤坂見附駅前にスペースを構えるこの団体は、当カウンセリング事業の他に、子ども食堂、フリースクール、末期癌難病児童パーティー、児童養護施設訪問合唱隊による演奏など、無償で多くの子ども支援を続けています。
職業、年齢、宗教、人種、ジェンダーを超えて「必要とする誰かのために…」の思いをもつ仲間が運営する中で、本当の豊かさを分かち合い、共に喜び合う関係を築いているのです。
困っている誰かを助けて、それがお互いの喜びになり、広がっていく。
そのような夢を思い描きながら、このカウンセリングの活動もその一環として続けていきます。
私たちのカウンセリングの特徴
ここで今一度、私たちの提供するカウンセリングの特徴を紹介しておきます。
- 末期がんや難病を抱える子どもたちへの専門的サポート: 医療の専門家としての背景を持ち、末期がんや難病と診断された子どもたちに対して、その医学的な理解を基に心理的なサポートを提供します。治療中の不安や恐れ、孤独感を和らげ、子どもたちが抱える感情のコントロールを助けるための具体的な方法を提案します。
- 子どもたち・ご家族が抱える心のケア: 多くの子どもたちが適切な心理的支援を受けられていない現状を鑑み、私たちは特に心のケアが行き届いていない子どもたちを対象にしたカウンセリングを提供しています。具体的には、学校やコミュニティでのいじめ、家庭内の問題、社会的孤立感に対する心理教育のほか、ADHDやうつ病、不安障害、統合失調症、双極性障害、摂食障害やその他の精神疾患、引きこもりなどの問題に特化したカウンセリングも提供します。
- ご家族・ご遺族に対するグリーフケア: 悲しみを乗り越える支援は、失われた愛する人への悲しみを経験するご遺族にとって不可欠です。私たちのグリーフケアは、個々の喪失体験に寄り添い、感情の整理と癒しのプロセスをサポートします。セラピー、グループサポートセッション、カウンセリングを通じて、ご遺族が自らのペースで悲しみと向き合えるよう助けます。
- 医療従事者自身へのメンタルヘルスケア: 医療従事者向けのカウンセリングでは、日々の業務が精神健康に及ぼす影響を理解し、ストレス管理、バーンアウト防止、感情調整の技術をお伝えします。同僚とのコミュニケーションの改善、職場のサポート体系を強化する方法も一緒に考えます。
カウンセリングの予約方法
以下の予約フォームから日時と担当者を選択いただき、後日、カウンセリングの方法についてメールでご連絡いたします。
※初めてカウンセリングを受ける方は、『オンラインカウンセリング/初回』をご選択ください。
島袋 梢先生はアメリカ在住のため、時間は不規則です。