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【お知らせ】書籍『小児メンタルヘルスケアの手引き』が出版されました

いつもご支援いただきありがとうございます。
「ミツケキッズ 心のサロン」の島袋梢です。

この度、私が編著を務めさせていただいた書籍
『小児メンタルヘルスケアの手引き』
丸善出版より刊行されました。

本書は、私を含め日々現場で
こどもたちと向き合っている
12名の医師・看護師が共同で執筆したものです。

学校現場、診療室、入院中の病棟、
そして家庭において、
支援を要するこどもとその家族が
どのように「心の回復」へと歩みを進めるのか。

その道標となることを目指して、
それぞれの専門的知見と経験を詰め込みました。

帯には、
医学博士・東京大学名誉教授の黒川清先生より
「こどもたちのWell-beingを支える」という
大変温かい推薦のお言葉を頂戴しております。

【書籍情報】

  • 書名: 小児メンタルヘルスケアの手引き
  • 編著: 島袋 梢
  • 著: 菊地祐子、阪下和美、河嶌讓、河嶌美穂、新川瑶子、森本健司、
    森天音、笠木実央子、松永綾子、沖野昇平、飯塚紘司
  • 出版社: 丸善出版

▼ 詳細・ご購入はこちら(丸善出版 公式サイト)
https://www.maruzen-publishing.co.jp/book/b10155774.html

なぜ、この本を書いたのか

小児集中治療医として
臨床の前線で働いてきた私が、
メンタルヘルスケアの本を担当することになるとは
数年前には想像もつかないことでした。

私が「心のあり方」の大切さについて
初めて真剣に考えたのは、東日本大震災のときです。

被災地に派遣された私は、
突然すべてを奪われたこどもたちと
向き合いました。

しかし、心の面から支えるための知識も経験も、
当時の自分には十分に備わっていなかったのです。

それからしばらくの時が経った、2020年。

コロナ禍によって世界は混乱し、
学校や友人とのつながりを断たれた
こどもたちの心は静かに追い詰められていきました。

PICU(小児集中治療室)に運び込まれる
こどもたちの「SOS」を目の当たりにするたび、
「私たちは本当に病を治しているのだろうか」と
自問自答を繰り返す日々だったことを覚えています。

同時に、私自身もまた、
葛藤を抱えた母親の一人でした。

極度に疲弊する医療現場の中で、
こどもの命を救う現場に立ちながら
自分のこどもの心を守りきれていないのではないかと、立ちすくむことがありました。

そんな私を支え、心を立て直す力になったのは、
幼い娘からの「わたしのところに帰ってきて」という手紙。

「私には帰る場所があり、
間違いだらけでも今日を生き、
前に進んでもよいのだ」——そう思わせてくれました。

古今和歌集にもある、
言の葉の力に救われたのです。


私たちは強くあろうとしても、
完璧でいることはできません。

弱さを通してこそ共に生きる方法を学び、
誰かの隣に立つことができるのだと信じています。

だからこそ、
今度は私が誰かのこころを動かす番だと思いました。

こどもやその家族、そして医療従事者自身が
不安につぶされそうになったときに、
つらいと語れる場所があり、
安全に泣ける場所をつくること。

「今」を生きる希望を共に探すこと。

それこそが、
私にとっての「未来への恩返し」です。

従来の小児医療の枠組みだけでは
届かない光を照らすため、

この思いに共鳴し、
それぞれの現場から力を尽くしてくださった
11名の方々と共に、この一冊を編み上げました。

夜空の星を一つひとつ結んで
星座を見出すように、
学校、医療、家庭といった現場での経験と
問いを結び合わせています。

本書が、こどものこころに向き合う
すべての人にとって、

そして医療や社会がこころの回復へと
歩み寄るための一助となることを、
心から願っています。

これからも、
こどもたちの心に寄り添う活動を
続けてまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

島袋 梢

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